わたしを取り戻す朝
わたしを取り戻す朝
第6話 いつもの月曜
月曜の朝は、
少しだけ空気が重い。
目覚ましより
先に目が覚めた。
机の中央に
健康診断の紙。
動かさないまま、
そこにある。
キッチンで
トーストを焼く。
いつも通りの朝。
けれど、
頭の片隅に
木の扉がある。
あの静かな空間。
トレッドミルの
一定のリズム。
車で出勤する。
信号待ち。
ルームミラーに
自分が映る。
ほんの少し、
背筋を伸ばしてみる。
誰に見せるでもない。
ただ、
そうしてみただけ。
会社に着けば、
会議と数字と
メールの山。
「さすがですね」
いつも通り
笑って返す。
昼休み、
コンビニの棚の前で
立ち止まる。
揚げ物に
手を伸ばしかけて、
少し迷う。
サラダを
一つ、足す。
大きな変化ではない。
けれど、
昨日までの
自分とも
少し違う。
階段を上りながら、
息が上がる。
まだ何も
始めていない。
それは事実。
それでも――
あの場所を
知ってしまった。
帰り道。
今日は
通り過ぎる。
けれど、
木々の間の灯りを
探してしまう。
変わったのではない。
変わろうと
しているのかもしれない。
月曜は
いつも通り。
けれど、
わたしの中で
小さな何かが
動きはじめている。
第6話 いつもの月曜
月曜の朝は、
少しだけ空気が重い。
目覚ましより
先に目が覚めた。
机の中央に
健康診断の紙。
動かさないまま、
そこにある。
キッチンで
トーストを焼く。
いつも通りの朝。
けれど、
頭の片隅に
木の扉がある。
あの静かな空間。
トレッドミルの
一定のリズム。
車で出勤する。
信号待ち。
ルームミラーに
自分が映る。
ほんの少し、
背筋を伸ばしてみる。
誰に見せるでもない。
ただ、
そうしてみただけ。
会社に着けば、
会議と数字と
メールの山。
「さすがですね」
いつも通り
笑って返す。
昼休み、
コンビニの棚の前で
立ち止まる。
揚げ物に
手を伸ばしかけて、
少し迷う。
サラダを
一つ、足す。
大きな変化ではない。
けれど、
昨日までの
自分とも
少し違う。
階段を上りながら、
息が上がる。
まだ何も
始めていない。
それは事実。
それでも――
あの場所を
知ってしまった。
帰り道。
今日は
通り過ぎる。
けれど、
木々の間の灯りを
探してしまう。
変わったのではない。
変わろうと
しているのかもしれない。
月曜は
いつも通り。
けれど、
わたしの中で
小さな何かが
動きはじめている。
