暖かくなったと思ったらまた寒くなりましたね。
早く春が来てほしいなー、と思う今日この頃です。
さて、先日、子供向けのコンサートに出演してきました♪
その名も「キッズコンサート」!!
通常、クラシックコンサートは未就学児は入場できないものが多いです。
しかしこのコンサートは0歳児から入場でき、プログラムも皆が聴いた事あるような、有名な、短い曲を集めたもので、中には楽しい演出を盛り込んだり、指揮者コーナーという、客席にいる子供に舞台に上がってもらって指揮してもらい、それをオーケストラが演奏する、というもの、そして演奏会後は楽器体験があり、ロビーでヴァイオリン等の弦楽器を少し弾かせてもらえるというものなどなど・・・子供だけでなく、大人も楽しめる演奏会です!
そして「0歳児から・・・」なので、会場の雰囲気の自由さといったらないです(笑)
あちこちから泣き声、そして歓声、「ママー!!」と叫ぶ、「この曲知ってるー!!(大声)」などなど・・・。
ので、ある意味、演奏者側の私たちもリラックスできます・・・あ、別に演奏に手を抜いてるとかいう意味じゃありませんよ!
むしろ、子供の反応というのは素直で嘘がないので、面白くなかったら「面白くない。」っていうし、目の前で堂々と寝たりします(笑)
大人が手を抜いたりすると不思議と敏感にそれを読み取ってくるのが子供・・・だから、私たちも退屈せず聴いてもらう為にあれこれアイデアを出し合い、本番まで対策を練ります。
で、今回のその退屈しない対策、とある1曲の「面白い演出」を打楽器パートに託されたのです。
その曲は、
ルロイ・アンダーソン作曲の、「シンコペーティッド・クロック」という曲。
聴いた事のある方も多いと思いますし、youtubeとかでも出てるので、どんな曲かは是非聴いて戴けたらと思います。
簡単に作曲者と曲の説明をしますと、アンダーソンさんというのはアメリカの作曲家で、ある日、ボストンのオーケストラに編曲を依頼され、その編曲のセンスと才能が買われ、一気に知名度と人気が上がり、アメリカンドリームを果たしたという、何とも夢ある作曲家でして、彼の作品も夢あふれる楽しい曲が多く、皆さんも知らず知らずのうちに耳にしている曲が多いです。
そして、その特徴として、身近な物を音として取り込むのがとっても上手な人で、タイプライターを曲に使ったり、この「シンコペ・・・」も、時計をモチーフに作られている曲です。
チクタク動いてた時計が、秒針が狂い、ジリジリと勝手にベルが鳴り出し、最後は壊れてしまう、というストーリーある、何とも可愛らしい曲です。
上の画像はウッドブロックという楽器で、名前の通り、木でできていて、木魚みたいな、カコカコ音がなる楽器なのですが、これを音程の違う2つのウッドブロックを、秒針の速さで鳴らし、時計のチクタクを表してます。
そして中間部の時計がジリジリ鳴り出すのに必要な楽器が、この曲の主役、
そう、目覚まし時計ちゃんです。
普通の演奏会は、この部分をトライアングルで代用したりするのですが、
「面白い演出で。」
というプレッシャーの元、無条件に目覚ましを使用する事に。
その演出を打楽器パートで相談し、何回か指揮者にプレゼンしたのですが、なかなか「うん。」と言ってもらえず、
「池田さんがお腹に時計の絵描いたら面白いねんけどなー。」
とか、
「奈良⇒寺⇒木魚⇒せんとくん・・・!!せんとくんの着ぐるみ着て、目覚まし持って練り歩いたら?」
とか、他の人は冗談なのか本気なのかすごい楽しそうに好き放題言ってくるのですが、
いやいや、レディなのにお腹出すの!?腹芸ですやん(--;)
演奏しに来てんのに着ぐるみ・・・!?目立つようで顔見えてへんし・・・。
という私の気持ちも虚しく、最後に指揮者から、
「良い演出生まれなかったら、池田さん1人で客席練り歩いて客席沸かして来てな。」
ぎゃぁぁぁ!!!!
・・・というプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、先週1週間、演出の材料探しにひたすら深夜パソコンの前でyoutube検索したり、過去の色んな演奏会を思い出したり、絵コンテもどきを考えてみたり、演奏仲間にアイデアを募ったり・・・。
とにかく腹芸とせんとくんを免れる為に必死でした。
結局、やはりシンプルが一番という事で、私が秒針でウッドブロックを舞台真ん中で叩き、目覚まし隊は3人でジリジリ鳴らしながら客席を暴れまわる、という演出で、何とか無事本番を終える事ができました。ふぅ・・・。
子供たちも、目の前で目覚ましがジリジリと鳴り、反応も良く、好奇の目で見てくれて一安心・・・。
しかし、子供向け演奏会はいつも癒されます(^3^)~♪
「お姉さん、太鼓叩く手めっちゃ速いなー!」
とか、
「太鼓むっちゃかっこよかったでー!」
とか言ってくれたり、
後ほど、
「あの時の演奏を見て、娘が吹奏楽部に入ったんですよ。」
とかお母様から話を聞いたり、
自分から発信した物が、何かしらの形で子供達のきっかけになったり、何か心に残ってくれたりするってのは、一番楽器やってて良かった、って思える時です。
今は不景気で、どうも事業仕〇けってやつで、芸術予算が減らされ、私たちにとっては死活問題な大変な時期ですが・・・。
こういう子供達の為にも、そして日本の音楽界の未来の為にも、私たちのこういう活動ってのはとっても大切な物なのです!!
・・・ので、皆様も是非、一度コンサートに足を運んでみて下さい。
1人観客が増えるだけで、芸術・音楽が守られる確率は格段に上がります!!
・・・最後かなりデカイ規模の話になっちゃいましたが、今日はこれにて失礼致します。

